検索
  • 岡島幸男

アジャイル人材育成3つのポイント(新卒編)

岡島です。


リモート見学などの機会で、人材育成に関する質問や相談を受けることがあります。「どうしたらアジャイルなマインドを身に着けられますか?」「アジャイルはスキルが高い人でチームを組む必要ありますかね?」などといった話題です。


私たち Agile Studio には、確かにアジャイルなマインドやスキルを持ったメンバーが多く在籍しているのですが、最初からそうだったわけではありません。意識して仕組みを作り改善を繰り返しながら育成してきた結果であり、今の陣容になるまでに、5年以上かかっています。


もちろん中途採用でエキスパートな仲間を迎えられるのも嬉しいのですが、昨今のエンジニア不足もあり、特に東京での採用は容易ではないと実感しております(あ、永和システムマネジメント、通年でエンジニア募集中です!)。


新卒や技術転換メンバーの育成に力を入れるのには、このような現実的な事情もありますが、なにより、人が育ち、自信をもって仕事に臨んでいる様子を見るのは気持ちがいいですよね。


前置きが長くなりましたが、今日は主に、私たちが新卒のメンバーを育成する時に意識していること、工夫していることについて、3つのポイントにまとめてみたいと思います。もちろん「これやっとけば絶対」なんてことはないのですが、何か少しでもヒントになれば幸いです。


ポイント①「早めのチーム開発体験」


毎年8月から9月の間に、新卒の社員とインターン学生でチームを組んで、アジャイル開発を2週間実施しています。写真は、今まさに取り組んでいる2020年度チームの様子です。

※新型コロナ対策を十分に実施することで、福井本社での開催としました。


モブプログラミングの様子


新卒メンバーからすると、入社して4か月目でのチーム開発は、とても良い刺激になります。よく「ラーニング・ピラミッド」などの図を使って説明されることは多いのですが、学んできたことを、人に教えることでさらに深い理解を得ることができます。


ただ、新卒の場合はまだ経験も浅く人に教える機会はそうそうありません。通常は少なくとも1年間は「一番後輩」の立場が続くのですが、インターン学生という、彼らよりも後輩にあたるメンバーとチームを組むことで、自然に自分が教える立場を体験することになります。


実際に先週彼らが日報に書いてくれたコメントには「人に教えるには深く理解しないといけないので、自発的に調べて知識が増えている実感がある」「教えるって難しい。答えを最初から言ってしまいそうになる。インターンシップ生が理解して、考えて、試して、修正して、成功する流れをうまいこと作りたい」などあり、彼ら自身も成長を実感しているようです。


逆に、インターンのメンバーからしても、年が極めて近い先輩との共同作業は刺激的かつ楽しいようで、良い評価をいただけることが多いです。インターン学生が当社に興味を持って応募するなど採用活動にも良い影響があり、新卒メンバーにも、インターン学生にも、採用担当にも、事業担当にも、すべてにメリットがある良い仕組みだと自負しております。


具体的にどのようなことをしているかについては、2019年度のブログエントリをチェックしてみてください。当社の本物の採用担当をPOとして招聘し、Scrumによる本格的なアジャイル開発を実施しています。


ポイント②「部活式の主体的な育成」


私たちの部署では、入社してから3年目までは、「ジュニア」と呼ばれるクラスとなり、原則的には、ジュニアクラスの彼らが率先して新卒を育成することになります。


年々やり方は小さく変えているのですが、原則、入社2年目ががメンター役となり、4月からのあらゆる新人教育に関するサポートを実施しています。朝会と夕会やふりかえりに同席したり、技術面や会社生活面の相談に乗ります。


2年目の彼らは、ちょうど一年前は同じようにサポートを受けていたわけで、メンターとしてどのようにふるまうと良いか、一番わかっているのがポイントです。今年は新型コロナの影響で、4月から7月まではフルリモート(全員在宅)での新人教育でしたが、おかげでまったく問題なく乗り切ることができました。


ちょうど3年で卒業する形になるので、私は勝手に「部活式」と呼んでいます。運営や企画は、基本的にはジュニアクラスが主体となって進めますが、コードレビューや専門領域に関するQAに関しては、ベテランエンジニアによる支援も行っています。


ちなみに、当初はジュニアクラスのみでの運営(1年目は育成対象、2年目はメンター、3年目は企画メイン)だったのですが、進め方を見直し、今は企画・計画をミッションとする専任のメンバーを置いて、安定した支援を組織的に提供できる形となっています。部活に例えると、OBがそのままサポートを続けるイメージですね。


ポイント③「常に学ぶというカルチャー」


最後のポイントはカルチャーです。エンジニアとして、社会人として、人間として、学びは一生続きます。特にエンジニアは、技術やそれにかかわる道具の進化や流行り廃りも早く、学び続けることの重要性がより高いので、人によってはしんどく感じてしまう職種かもしれません。


エンジニアとしての道具とはPCやエディタだけでなく、プログラミング言語やライブラリにフレームワークとクラウドサービス、さらには開発プロセスや思考法まで含まれます。これらの最新情報をキャッチアップし勉強し続けるのは、特に経験の浅いメンバーにとってはなかなか骨が折れることです。


強くアジャイルなエンジニア組織を作り育てるためには、「個人任せ」だけでは足りません。エンジニアリングとプログラミングが天職で、苦も無く技術を身に着けるタイプがいるのは事実ですが、そのような人を集めれば強いエンジニア組織がポンと出来上がるわけではありません。


エンジニアとしてのスキルには経験や才能や努力によって、ある程度段階が生まれてしまいますが、「どの段階にあっても、学ぶことが大切であり、組織としてそれを支援する」というポリシーをメンバーに知ってもらいつつ、実効的な仕組みや制度を作ることが大切です。


組織のポリシー(ビジョンや方針として表現できる)を共有し、仕組みや制度をメンバーが主体的に改善し続けることによって、やっと「常に学ぶ」組織カルチャーをメンバーが実感し、自分たちで表現できるようになってくるのだと思います。


コードやレビューコメント、Zoom越しでの会話やチャットでの言い回し、勉強会での雑談。様々な場面でこのカルチャーの一端を見聞きすることで、新卒やジュニアクラスの学び方は加速していきます。これにより、「単に先輩から言われるままのことをやる」というレベルをすぐに超えていくことが可能になります。良いカルチャーは、育成エンジンのブースターです。


良いメンバーと組織カルチャーの関係は鶏と卵のようだと思われるかもしれませんが、どんな状態であれ、まずはあなたが、理想とするカルチャーを語るところからスタートできることは確かです。私は、これこそ、アジャイルな組織の実現に向けた第一歩だと実感しています。


朝会の様子。新卒メンバーによるファシリテーション

アジャイルを組織に広めるには、人材育成の継続が欠かせません。Agile Studio ではアジャイルコーチやエンジニアによる様々な支援を実施しております。まずはオンライン見学や相談会を通じて会話しましょう。お気軽にお申込みください。


リモートスタジオ見学お申込み

559回の閲覧
  • Facebook
  • Twitter
  • アジャイル動画

 お電話でのお問い合わせはこちら

0776-25-8488

平日10:00~17:00まで。セールス目的のお電話はご遠慮ください。 

メールでのお問い合わせはこちら

agile-studio@esm.co.jp 

永和システムマネジメント

​株式会社永和システムマネジメント​

 〒918-8231 福井県福井市問屋町3丁目111番地
 

© 2020 ESM, Inc.