橋本 憲洋
miro活用術
こんにちは、橋本です。
ITサービス事業部でScrumMasterを担いながら開発をしています。
Dr.アジャイル とか ニャシ とか呼ばれています!
YouTubeチャンネル「アジャイル永和」では前回の「リモート開発のコツ #2 リモートホワイトボード」に引き続き、「リモート開発のコツ #3 miro活用法」を公開しています。
動画と合わせてご覧ください!
きっかけ
現在のプロジェクトの前もリモート開発であったためアナログなツールの利用は控え目でした。
ただし、クラウドサービスを利用していたといってもバーンダウン、ふりかえり、タスクカンバンなどを別々のツールで運用していたり、各種資料を多くの場所に散在していたりと効率的に運用できているとは言えなかったと思います。
今回のプロジェクトでは開発人数も増えるため、以前より効率的に情報共有したい、しかしながら実際のホワイトボードを利用しているようなアナログ感も残したいという思いで新しいクラウドサービスを探しました。
そんな時、過去に使ったことのあるクラウドサービスで「RealtimeBoard」という名前のツールを思い出し、久々にアクセスしてみたところ それが「miro」だったというわけです。 miroには有償版もありますが、私達のチームで無償の範囲で十分に運用に足りると判断したため、無償の範囲で利用しています。
開発中の使い方
それでは、実際に開発のどのようなシーンでmiroを使っているかを紹介します。 私達は開発プロセスをスクラムで回していて、スクラムイベントの多くでmiroを活用しています。
デイリースクラム(朝会)
朝会のアジェンダを貼っていて、朝会の当番はアジェンダを参考にしながら朝会を進めます。
タスクの確認はGitlabのタスクカンバン(Board)を使っているためmiroの出番はありません。ソースコード管理ツールと切り離すのであればタスクカンバンもmiroで運用するとよいでしょう。
次にバーンダウンチャートやユーザストーリーの進捗確認です。これがmiroを使う大きな理由にもなっているのですが、GoogleDrive上のドキュメントを見える状態でそのまま表示できます。
公開中のYouTube動画でも紹介してるように、miro上からGoogleDrive上のドキュメントを直接編集することができます。
バーンダウンをGoogleDrowを用いてアナログ感を演出しながら運用している点は動画内で説明したように重要なポイントです。
スプリントレトロスペクティブ(ふりかえり)
ふりかえりもmiro上で、KPT形式で実施します。 このときのmiroのよいところは、四角のshapeを使って付箋風につかうのではなく、ちゃんと付箋としての機能をそなえているところです。
付箋にはタグやアイコンを付加することも可能で、TryActionを決める時の投票なんかではアイコンを使って投票しています。
スプリントプランニング
プランニングではGoogleスプレッドシートに設計をまとめている部分もありますが、画面イメージをみんなで共有する場合にはmiroを利用します。
miroにはワイヤーフレームの機能も備わっているため、画面イメージの作成が容易で、イメージの共有を強力にサポートしてくれます。
また、仕様を議論する場合にもmiroに備わっているマインドマップ機能を利用することで議論内容を可視化でき、かつそのままボード上に残していつでも参照することができます。
その他
議事録 案外、残しても見なくなってしまう議事録、これも常に見える状態で貼っておけるのでいつでも確認できるようになります
常に注意しておきたい資料(PDF) PDFは全てのページを展開して貼り付けもできるため、仕様に関わるため常に見ておきたい資料などにも便利です
メリット
議論内容もそのまま残して情報を集約できる
無限に広がるホワイトボード
だれがどこに注目しているか分かる、複数人で同時編集できる
多種多様なテンプレートが容易されていてスグに始めることができる
タッチパッドなどを用いればフリーで描画も可能
数多のクラウドサービスと連携できる
上げ始めるとキリが無いのですが、こんな感じでしょうか
デメリット
GithubやGitlabと強力に連携するカンバンは難しい
・・・あまり思い浮かびませんでした。 贅沢を言い出すとこちらもあるのでしょうが、工夫次第ですね!
おわりに
無償でここまでやれるのはホントに凄いし、有り難いと思います。 デジタルでありながらアナログ感を演出できること、デジタルならではの旨味を発揮できること、日頃の開発に必要な情報を集約できること、などなど、
私達はこのmiroを使うことでリモート開発での情報共有とコミュニケーションの質を向上できていると感じています。 リモートワークの重要性が増している今日ですので、このように自分たちの手に馴染むクラウドサービスを見つけて自分たちにあった開発スタイルにしていきたいですね!